合格~開業に向けた準備【ダブルライセンスよりも大切なこと】
前回の投稿から期間が開いてしまいすいません。
実は先週から短期の仕事が始まってしまい、勤務中はスマホ持ち込み禁止+建物自体の電波が壊滅的に悪いため、通勤時間(片道徒歩30分)を含め1日11時間ほどネット遮断状態にあり生活スケジュールの見直しを強いられていました。
とはいえ、発信したいこともどんどん増えていますので、なんとか継続していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
今回のテーマは現在、自分自身の悩みの部分でもあります【開業へ向けた準備】についてです。
もちろん社労士と一言で言っても沢山の働き方があるので、独立する・・という前提でのお話となります。
皆さんは独立開業した社会保険労務士と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?
年金に詳しい人?
手続きの代行業?
野心家?
自信過剰?
法律にうるさい人?
何をしているのかわからない?
・・・後半は一般的に言われているイメージを知り合いから聞きました、特定の誰かを
さしているのでしょうか?受験生・合格者とはいえ社労士業界に身を置く立場としては悲しいですね・・。
私が最初にイメージしたのは、一人で生き抜くために必要な営業力と、その為の行動力と決断力を持っている人・・というイメージでした。
私は長いこと飲食業界で働き、その中で独立開業を考えたこともありました、10年くらい前のことです。しかし、結果的に独立しなかった理由は自分に自信がなかったこと、そして上記した力が足りなかったからだと思っています。
その為、今回の独立に向けて自分に自信をつけるため、たくさんのことを吸収したく、新しい資格の勉強をしようと色々な資格の入門書を手にしてかじってみました。
そういうどこかストイックに物事に取り組んでいくことで道が開けると思っていた過程で、最近気づかされたことがありました。
色々な方【社労士・合格者・受験生・企業の社長etc】とお話をする機会をいただいた中で印象に残った言葉を皆さんにお伝えしておきますね。
①私が社長なら肩書が沢山ある人には自分の人生(会社)を委ねることはできない
これは目から鱗・・というのがまさにぴったりでした。私は合格発表からの約1か月、色々な本を読み、ダブルライセンスについて真剣に考えました。受験生や合格者の仲間にはたくさんの資格を持っている人が多く、名刺に【社会保険労務士】だけでは弱い気がしていたからです。
しかし、よくよく考えれば、お客様は【社会保険労務士】としての私と仕事をするのであり、それ以外の部分は付加価値でしかありません。本業がしっかりできないのでは付加価値は無価値となってしまいます。
Aさんは社労士のみ、Bさんは社労士と行政書士を持っているとして、それだけの理由で
Aさん<Bさん
とはまずなりません。
諸々の比較対象があってから初めてダブルライセンスが活きる訳で、優先順位が最上位ということはまずありません。
ならば、今は本業である社会保険労務士としてやるべき仕事をもっと極めていかなければ、ダブルライセンスはどちらも生かせないと気づきました。
私は今、年金相談と労務についての本を読み漁る時間に費やしています。来年3月には年金アドバイザー2級の受験も計画しています。社労士として必要とされる知識の強化に比重を置くことにしたのです。
②社労士さんには社労士としての仕事しか期待しておらず、それ以外のことは専門家(弁護士・税理士等)から聞くからあまり意味がないんじゃないか?
これは某会社社長から言われた言葉ですが、ある程度以上の規模になると当然弁護士さん、税理士さんなどとも契約を結んでおり、そんな世界でちょっとかじった程度の知識を披露する等、もはや知ったかぶりと変わらないレベルです。
その方とは古くからの友人だったので、社労士が行政書士か中小企業診断士の資格があったらどうかな?と相談したところ、返ってきたのがこの言葉です。
もちろんこれはターゲット層によって全く意味合いが変わるので、ダブルライセンスの価値がないということではなく、きちんとしたビジョンの下で資格を選別しないとせっかく取った資格が無駄になる・・・という趣旨のものです。
ただ、当時の私は資格=武器という観点でしか物事を見ておらず、将来のビジョンよりも他の受験生との対比で新しい資格取得を検討していました。
ですが、顧客の側で見たら【ただ勉強が好きな人】【多数の資格を持つことは不安の表れ】と見られることもあることを知りました。自分視点で見すぎた結果、相手側からどう見えるかという当たり前のことを忘れてしまってました。
もし開業準備を進めている方、今後開業を目指して勉強している方は、是非とも仕事において相手からどう見えるか?自分が社長ならどういう人に頼むか?という視点で自分に足りないものを模索していってほしいと思います。
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社労士試験合格は社労士業界へのチケット
皆さんいつもご覧いただきありがとうございます。
私事ではありますが、この度ブログの名前を変更いたしました。
合格を勝ち取り次のステップ【独立開業】に舵を取ろうと決意した為、今後は独立に向けた取組みについても発信したいと思い変更することにしました。
私の実体験を通じて、受験生の悩みや不安を払しょくし、前向きに勉強してもらえるようなブログを目指しておりますが、それと共に合格後のビジョンを持って受験勉強している皆さんの励みになる情報として合格後の話も出来たらと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
今回は合格後のお話ですが、合格後は受験生以上に本当に悩みました。受験生の頃は、目標が一つしかないので悩む暇なんてなかったです、やるか止めるかの2択です。
が、合格後は違います。選択肢は無限にあります。
私は仕事を辞めて勉強していたので、独立することも社労士事務所に入ることも、勤務社労士になることも弊害はありません。
そんな中で私は独立開業という道を選んだのですが、そこに至るまでには様々な葛藤がありました。
そもそも、試験勉強を開始する前の私は、社労士=労務相談の専門家というイメージを持っており、それ以外に何ができるかはぼんやりとしか知らずにTACに申し込み勉強を始めてしまいました。
しかし、社労士にはそれ以外にもできることは沢山あります。ましてや独立というのはリスクがついて回ります。勤務社労士であれば給料が保障され、不安定な収入で生活に困るということがありません。
私はずっと飲食業界にいて、独立という道を探ったこともありました。しかし、不安定な部分と当時の自分の力不足を感じて断念した経緯がありました。
独立というのは100か0かの世界というイメージで、失敗は許されないと思っており、その気持ちは今も変わりません。
私は悩みました。
色々な本を読み、記事を検索し、聞ける範囲で質問の時間をもらい情報を集めました。そして、今後の方針について一番大事なことを見つけることができたような気がしました。
それは、【自分が真に何をやりたいか】ということでした。
合格した途端に選択肢が増え、そこに至る自身を想像すると、足りないものばかりが見えてきて不安が募りました。
その結果、私は行政書士の資格を調べたり、中小企業診断士の資格を調べたり、ホームページの作り方を勉強したり、ユーチューブで動画投稿や編集を覚えたりとかなり迷走してしまいました。
ですが、方向性が定まらないままあれもこれもと手を付けた結果、全てが中途半端になってしまいました。ゴールが定まっていないので、どれも身が入りませんでした。
そんな中で、ようやく一つの答えが出ました。私が社労士になろうと思った動機を思い出したのです。それは、
飲食業界で労務相談を受ける中で労務のスペシャリストになりたいと思ったから
これを貫こうと思います。その為に今は独立することを第一目標として、そのために必要なものを探していこうと思います。
社労士試験に受かるということは、上記した様々な選択権を得られるチケットなのですよね。
どうしても試験の難易度が高く合格をゴールと勘違いしそうになっていたので、次の目標に気持ちが向かず、少し遠回りをしてしまいました。
ですが、ようやく心が決まったので、新たなゴールに向けたルート選びを慎重かつ大胆に進めていこうと思います。
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よくある質問【何時間勉強したら合格できる?】
ひょんなことから、今年度合格した方+来年度の受験生激励を兼ねたグループを作ることになり、先日より始動しました。新しい人と出会うのは刺激をもらえるので嬉しいですよね。
今回のグループは東北エリア限定ですが、全国の人と知り合いになって色々勉強させてもらえたら嬉しいので、要望いただけたらどんどんそういったことにもチャレンジしたいと思います。また、そういったグループのお誘いにもどんどん参加していきたいと思います。
今回のテーマは【何時間勉強したら合格できる?】です。
私も社労士を目指すうえで最初にそれを調べました。その時に載っていた時間はおよそ1000時間とのことでした。
しかし、私が実際に要した時間はもっと多かったです。1000時間というのは、
- 比較的若く勉強慣れしている
- 法律の知識があり、導入がスムーズ
- 集中力がしっかり続く
といったようなアドバンテージがある上での話だと思います。
合格=合格圏と捉えるならば、不可能ではないと思いますし、実際合格した人はいると思います。しかし、私のような未知識未経験、難関資格の勉強自体が初めての人が1000時間勉強したとしても法律を理解したとは言えない・・これが私の感想です。
〇〇時間やったんだから自信を持とう!!
という考えもありますが、私は自分が他の受験生より質が低いのを理解していました。同じ時間やっただけでは勝てません。時間で管理する考え方は私には向いていないと判断し、違う方向から計画を生むことにしました。
それは、時間ではなく内容を管理するいう方法でした。
今日は〇〇ページ迄、今日は〇〇問終わるまでは寝ない!
と決めて、限界までそのスケジュールを守るようにしていました。
実際の時間をざっくりと計算してみると、おおよそ1400時間~1600時間だったと思います。ただ、これには集中力が散漫でペースが落ちている時間も含みます。
私はずっと飲食店で働いていたので、机に座ってずっと勉強することができませんでした。体を使う仕事をしている方にはわかっていただけると思いますが、机に座ると集中力が続かないんです。なので、普段デスクワークをされている方、学生、資格試験を以前からこなしている方に比べ極端に集中できる時間が少なかったです。
それを補うために、私は内容の管理はかなりシビアに行い、2日以上ずれ込むことは一切なくしました。計画が無謀だと感じたときは、その週の予定を丸ごと変えて、【できなかった課題】を残さないように徹底しました。
今回、私がお伝えしたいことは、目安はあくまで目安であり、時間数よりも理解度を追いかけた方が合理的ではないか?ということです。
とはいえ、時間数を励みにして勉強を続けていらっしゃる方も多くいます。大事なことは自分にあった考え方を確立し、それを信じて一年間走り続けることです。
私には時間より内容重視があっていたということで、その考え方の元、継続したことが結果に繋がりました。皆様も是非とも自分に合った考え方を信じて来年8月まで走り続けてほしいと思います。
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私が思う社労士勉強法【択一編】
先日TACに合格の報告に伺ったのですが、その中で私が尊敬していた方の結果を伺う機会があり愕然としました。
選択34点、択一64点不合格・・・
皆さんお察しの通り労一0点だったそうです。その方は実力テストも答練も全て満点で、模試も全国トップ10位に入っていたので合格間違いなしと周りが太鼓判を押すほどの方でした。社労士試験は実力に比例しない試験だとつくづ感じてしまい、自分が合格してしまってよかったのかとすら感じてしまいました。もっと他の士業のように実力に比例するシステムにしてほしいと感じた瞬間でした。
さて、本題ですが、私がこの一年間で意識していたことはただ一つ、
【択一で基準点に達しない結果にだけはしないこと】
ということでした。選択で落とすのは運の要素も多分にあると思いますが、70問もある択一で基準点に足りないのは実力不足であり言い訳はきかないなと思っていたわけです。
講師の方からも、まずは択一で、それが合格点に達して初めて選択労一の運ゲーに参加
資格がある・・と。私もそういう心構えで臨みました。
そんな気持ちからか、私はとにかく択一の問題をひたすら解きました。テキスト読みも条文暗記も捨てて択一のトレーニングを回しました。周りで【法改正が・・】とか【統計が・・】とか聞こえてきても択一の問題ができるまでずっと問題を解いていました。
ちなみにこの頃に使用していた教材は、
の4冊でした。使用頻度としては
大原トレーニング<過去問が沢山記載されていて問題数が多いため>
合格のツボ<問題に癖があり、他の教材と被らない問題が多く感じたため>
の2つが多く、5択の社労士の問題集は後半はあまり使いませんでした。とにかくより多くの問題と向き合えるように取り組みました。
隙間時間は社労士24をずっと聞いていました。移動時間、睡眠用音楽も社労士24でしたので、金沢先生の声を聴くと車かベッドが浮かびます(笑)
※後、社労士24の話が出たついでにこの活用法についても補足すると、皆さん1.8倍とか2倍で聴いているというのをよく見かけますが、私は1.5倍より早く聴くことはあまりありませんでした。脳が若くないせいか聴いた後に知識が定着せず、追いかけることに意識が偏ってしまいかえって効率を下げることになりました。
なので、わからないところは1倍以下にしてでも理解をすることに比重を置きました。回転数重視といえども、無理にスピードを上げることはかえって効率を下げるので、他人は気にせず自分にあうスピードをみつけて繰り返す方がいいと思います。
そんな生活が4月まで続き、4月からの全科目横断になるのですが、今まで解けた問題が全く分からない・・、もはや誰がこの問題集を解いたのかと思うほど正解率が下がりました。そんな中でも、私は択一の問題集をひたすら解きました。上記した教材の正答率表を作り、正答率が90%を超えた教材、科目から順に封印するというルールを作りました。
5月末にLECの模試があり、そこまでに全科目クリアし選択式対策をして当日を迎えようと目標を立てましたが、全く終わらず択一のみ点数を取り、選択は捨てるという作戦に方向転換せざるを得ませんでした。しかし、そこで択一47点、選択33点という点数が取れました。
ここで私の作戦が間違っていないことが結果に反映されました。
択一の理解が進めば選択の点数もある程度は取れる。やはり択一ベースは変えず、目標達成出来たらもうワンランク難しい問題集に変えて択一を強化しよう!!
とはいえ全科目同時に頭に叩き込むには結構な時間をかけてしまいました。その間に6月中旬のTAC中間模試がありましたが、ここで転機が訪れました。
択一43点、選択27点(選択労一足切り)とにかく微妙な点数でした。もちろん問題の難易度は上がりましたが、本試験に向けて応用力の欠如を露呈した結果でした。この時期に私は【過去10】という教材を取り入れるか検討することになりました。
購入に踏み切れなかった理由は、大原トレーニングにも過去問が幅広く記載されていたので被ってしまったら効率が悪いかなと思ったからです。しかし、点数が取れなかったことに危機感を感じた私はかなり遅い時期ではありますが過去10へとメイン教材を入れ替えました。その1週間後に全国の社労士受験生界で難しいと名高い【TAC全国模試】が行われたのですが、当然ながらまだ成績に反映されるわけもなく、今までで一番悪い点数に終わりました。
ここで択一が初めて40点を割ってしまったのですが、自分の中で一つの核心に気づけたのです。わからなかった問題にも、見覚えがある内容、答えに導くための知識がうっすらとよぎるものが結構あったのです。
その手応えに私の覚悟は決まり、毎日朝から過去10を一か月ひたすら解き続けました。
1周目は正答率も70%台で知らない内容も多かったので、テキストと行ったり来たりでかなり時間はかかりましたが、丁寧に解くことでどんどん時間が短縮できるようになりました。
超直前期である7月1日~8月21日までに費やした勉強時間は過去10が9割、その他が1割くらいでした。しかし、その頃には正答率も90%以上、得意科目は97%以上と過去10にある内容なら絶対に取れると思える程の理解度になっていました。
最後の模試から飛躍的に成績を上げられたのは間違いなく過去10を隅々まで理解したおかげです。
私自身はこのやり方が正しいとは言い切れないですし、むしろ5月以降はずっと追い込まれているような気分で勉強していたので、お勧めできるものでもないですし、もう一度やれと言われたら精神的にきつかったのであまりやりたくありません(笑)
もし今後の受験生にアドバイスするなら、遅くても4月には過去10を使い始め、答練や模試で好成績を上げていてほしいと思います。時間が取れずに何をやるか迷っている、どの教材に手を出すか迷っている方がいれば、迷わず過去問をやることをお勧めします。
もし今、思ったほど時間が取れずに受験を迷っている方には、まだ決断をせずに、ちょっとユーチューブの講義を聞く、Twitter等の問題だけでも解く等、今できることを継続してほしいと思います。一日数問でも継続することで、やる気モードになった時にその蓄積から一気に飛躍することができます。私も飽きっぽいので途中中だるみにはなりましたが、勉強しない日はないように心がけました。
そして、私のように未経験で無知識の人でも追い込めば6月以降に一気に合格圏内に入れるという事実を励みに、ご縁があった方が一人でも多く合格し、いつか仕事やその他の機会でお会いできたらと思います。
長々と書いてしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
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私が思う社労士勉強法【選択式編】
先週スクールに顔を出したところ、その日は労基・安衛の実力テストということでした。
今回は社労士試験に向けて私が実践した選択式の勉強法についてお話しします。
とは言っても選択式の対策は本当に難しく、何をやることが一番いいかと言えば、テキストの丸暗記となってしまいそうですが、それはさすがに無理なので私が実際にやった方法をご紹介します。
受験生の大半がテキスト読みは苦手・・という話はよく聞きますが、私も例にもれずテキスト読みは苦手でした。それでもやらないわけにはいかないので、私の選択式対策は主に以下の方法で行いました。
- まずは太字にされている用語の理解(10月~翌4月【1周目】)
- 条文は重要度の高いものを押さえる(4月~5月【1~2周目】)
- 過去問で出された文章を押さえる(6月~7月)
- 過去10の解説文にあるポイントを押さえる(7月~8月)
- 直前期に目的条文(8月)
とこんな感じでした。選択式はセミナーもありますし、選択式の問題集も多数出ています。私も持っていましたが、択一と比べると択一9対選択1くらいの時間しか割きませんでした。【合格のツボ】選択式も持っていましたが、ほとんど未使用で終わりました。
労一に関しては全く別の対策になると思いますが、それ以外は択一対策をしっかりやればそれなりに取れます。実際、このやり方で全科目4点以上取ることができました。
もちろんそれ以上の対策をすることも大切ですが、選択式に時間をかけるより択一で合格点を確実に取れるように反復練習をして、その後に選択特有の問題(条文関係)を押さえるやり方のが効率が良いと思います。
ちなみに選択式の勉強は【書く】【聞く】【言う】というやり方で覚えました。眺める、黙読だと全く頭に入りませんでした。
私は受験生時代は朝風呂派だったのですが、起きたらお風呂で目的条文を聞きながら発声して覚えていました。お風呂からあがったらその日にやる法律の苦手単元を動画視聴してからアウトプット作業へ。それからその日の勉強がスタート。
そういったルーティンにしてしまうことが私の選択式対策でした。テキスト読みなら事前に何ページ迄と決めてそれ以上にも以下にもしないようにしていました。
今年は目的条文は択一の一問だけでしたが、来年はきっと選択で来ると思います。特に物議を醸している労一辺りで持ってくるような気がしています。
他の方も仰ってますが、労一1点救済は試験科目としての体をなしていないと思います。4択で1点では何も勉強していない人でも取れる確率の方が高いですから、個人的には救済自体がおかしいと思っています。とはいえ、それ以上に今年の問題に異論があるので今年救済された方がどうこうではなく、システムがおかしいと思っています。(毎年労一だけ平均点が低いなら最初から基準を2点にする、総合点で合否判定する等々)
以下の二つは多分100回ずつくらい再生した気がしますので、耳に馴染みやすい方を是非導入してみてください。直前期は朝、昼、晩で1日3回ずつ聞いていました。
選択式は【苦手意識】こそ最大の敵だと思います。一度でも受験をした人にはこの怖さはわかると思いますが、合格圏にいたのに選択足切りで落ちた方のほとんどが
【答えを変えて落ちた】
とおっしゃっています。そして、受かった人ほど最初の答えで受かったと答えています。やはり最初に出した答えこそが一番理論的に導き出された答えになりやすいということで、変えるのは不安な気持ちがそうさせてしまうのだと思います。
最後は精神論になってしまいますが、私はそれまで相当な時間をかけて勉強したご自身が考えに考え抜いた最初の答えこそが、一番正解に近いと思います。
私も試験会場では人生をかけたマークシート、という気持ちに押しつぶされそうになりましたが、選択式の労一1か所【全く分からなかったところ】以外はそのまま提出し合格できました。
これからたくさんの模試や答練、実力テストがあると思いますが、現時点では出された問題をしっかり復習して次回出されたら絶対に取れるようにする程度で充分間に合うと思います。
実力者が最後に合否を決めるのは間違いなく選択式ですが、それを意識して択一基準点割れになるのは本末転倒です。今の時期は択一に集中し、4月以降どのように優先順位を上げていくかしっかり計画立てていくことが選択式の攻略方法だと思います。
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私が思う合格への勉強法【自己分析編】
今回は私がなぜ合格点を取ることができたのか?を自分で分析してみようと思います。正直、私自身こんなに高得点で合格できるとは全く思っておらず、自宅に帰って採点したときは大変びっくりしました。
そこで、自分がなぜ合格点に達することができたのかを客観的に分析してみたいと思います。
- 教材を一つに絞り集中的に勉強する
- 模試やセミナーは現状確認と弱点補強のみにする
- 7月上旬の模試以降、本試験迄自己勉に集中
教材を一つに絞り集中的に勉強する
教材の数はなるべく少なくし、その教材に載っている知識なら確実に正解するように勉強するほうが絶対にいいです。私は初学者でありながらかなり多くの教材に手を出しました。沢山の問題に触れた方がいいと思ったのですが、成績は思ったより伸びませんでした。
基本レベルの問題は取れるのですが、答練、模試になると初めて見る問題も多く、知識の応用が必要となってきます。その時に知識があやふやだと結局、感で答えるようになってしまうのです。色々目にした分だけおぼろげな記憶はあっても、それが正解に近づくのではなく逆に邪魔な知識になってしまうのです。
【あのテキストで見たのになぁ・・】
ということって結構ありますよね。
手を広げても覚えきれないと問題を解くときに邪魔な知識が増えてしまうことになりかねません。それならば、確実な知識をしっかり付け、それをもとに推論したほうが絶対に正解にたどり着く確率は高いです。
模試やセミナーは現状確認と弱点補強のみにする
4月以降たくさんの模試、セミナーがあり初学の私にとってはどれも魅力的でした。更に、〇〇さんはこの模試とこのセミナーを受ける・・等々の話が耳に入るとどんどん不安になりました。自分だけ置いていかれてはいないかと。
ですが、そこで周りと同じものをどんどん受けるのは、上記した教材と同じくリスクもついて回ります。しかし理由は少し異なります。単純に【時間の無駄】だからです。
社労士試験は得意科目で10点を取るよりも苦手科目の択一で4点を死守するほうが大事です。そのためには苦手科目に極力時間を割くことが大事です。今後勉強が進んでいくとやりたい勉強がおのずと出てきます。その時間を確保する為に模試やセミナーでスケジュールを埋めすぎないことが大事です。
私は【一般常識セミナー】と【横断セミナー】の2つだけにしてそれ以外の時間は自分で組んだスケジュールの勉強時間にあてました。
模試やセミナーをたくさん受ける人もいらっしゃいますが、それは確実に合格圏に入っている自信がある方が足切り対策としてならいいと思いますが、私のように初学だったり合格圏ギリギリの方には不向きな気がします。前述したとおり知識が散らかり逆効果になることが理由です。
7月上旬の模試以降、本試験迄自己勉に集中
私の模試の結果は
5月LEC 択一49点選択32点
6月TAC中間模試 択一43点選択29点
7月TAC全国模試 択一39点選択29点
最初の模試は明らかに難易度が低くあくまでも5月時点で初学でも戦えるレベルの問題でした。TACの難易度はやはり高く、中間模試D判定、全国模試B判定でした。
7月の全国模試以降、ほかの模試を受けるか悩みました・・本当に悩みました。
いくら勉強しても模試を受けないと実力が上がっているかわからないからです。
ですが、敢えてそのままで本試験に臨むことを選びました。中途半端にいい点数を取ると、変に勘違いして気が抜けてしまいそうだったからです。
結果的には7月~本試験迄に、過去10を4回転~5回転することができ、択一強化に時間を使うことができました。ここが私の合格できた最大の要因だと思っています。
【過去問をしっかりやれば半分は取れる】
と以前聞いたことがありますが、これは本当だと私は思います。それは何より私自身がそれで結果を出すことができたことから自信を持ってお勧めします。
~~まとめ~~
私は6月まではいろいろな教材に手を付けて中途半端な成績でした。しかし、過去10をひたすら回すことで一気に択一の力を伸ばし合格できました。
本来はもっと早く着手するべきものだったと思いますが、私の性格上、高得点を取ると慢心してしまいきっと気を抜いていたと思います。そういう意味ではラストスパートを全力で駆け抜けられたこのやり方だったからこその合格だったと思ってます。
どの教材も優秀ですし、どの教材でも合格できないということはないですが、
大切なのは、周りの人がやっているからやろうかな?
ではなく、自分の実力や性格、進捗具合を客観的に捉え、適材適所で活用することだと思います。SNS等で情報収集をしたりモチベーションをあげることも大切です。
後10か月の長丁場、うまくコントロールして万全の状態で本試験に臨めるように是非色々工夫してみてくださいね。私も実体験から助言やアドバイス、発信することでサポートさせていただけたらと思います。
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合格発表日、一年間あがいた末の結果は・・・
皆さんご無沙汰しております。
合格発表のプレッシャーから逃げるようにちょっと違うものに打ち込んでいました。
結果は間違いなく出ているので何をしようが関係ないのかもしれませんが、それでもちょっと逃げたくなる・・そんな約2か月でした。ブログからも逃げたくなるってどれだけチキンなんですかね(笑)
更新をお待ちしてくれていた方、本当にすいませんでした。
今日の私のスケジュールですが、
2時就寝・・
4時起床、プレッシャーから寝付けなくなる
6時半、眠くなったがもうここまできたら寝ないと決心・・
8時半、官報更新、ページを開くと何がなんやらでどぎまぎ・・・
そして肝心の結果ですが・・・
番号ありました!!
無事に第53回社労士試験、合格できました!!
10月29日、ほんっっとうに長い1日に感じました。本試験当日より圧倒的に長かったです。でも、これで自信をもって有資格者のブログとして継続することができます。
そして、自分の合格の陰にものすごく沢山の方に支えてもらっていたことに実感できた。そんな一日でもありました。
こんなにたくさんお祝いを頂けて、合格したことよりもそのことへの皆さんの反応でたくさん泣けました。プロ野球選手がドラフトにかかったらラインが止まらない・・というのをよく聞きますが、それに近い経験をさせてもらい本当に嬉しかったです。
今まで長々と自分が経験してきた1年を書いてきましたが、合否がでるまでアドバイスに近い発言は控えていました、やはり【合格】のお墨付きがない人が何を言っても説得力がないですからね。もちろん簡単なアドバイスをすることはありましたが、自分の中で腑に落ちない部分があり、心苦しく感じてしまう時もありました。
ですが、これからは実体験からくる経験が結果に繋がったと自信をもってお伝えできるようになって本当に良かったです。
試験を受け終えてからずっと考えてきたことがありました。資格を取った先に自分は何がしたいのか・・。
試験を受けると決めた日から、そのことを考えるのを敢えて止めるようにしていました。何もなしえていないのに淡い期待を持つのは受験生として不要だと思っていたからです。
もちろん目標は大事ですが、私の頭を【試験合格】にシフトチェンジするために、考えるのを止めました。
ですが、8月22日にそれが解禁され、改めて考えたのです。
私は初学だから、無知だから、未経験だから感じる、他の人にはわからない大変さや辛さを経験し、その度に迷ったり立ち止まったりしながら今日まで走ってきました。
そしてそんな経験の末に掴んだ合格をした先に何がしたいのかを考えたときに、同じように社労士の世界に飛び込もうとしている方や、岐路に立って迷っている人たちに寄り添って一緒に合格まで伴走したいと思うようになりました。
昔から自分より人が何かを達成して成長していく姿を見るのが好きなんです。
飲食店時代には千人以上採用して、その人たちが成長していくのを教えたり励ましたりしてサポートするのがやりがいでした。
知識的なサポートはスクールの先生方の方がお上手かと思いますが、私には私にしかできない雑草ならではの視点でサポートできることもあると思います。是非ここで感じたことや、交流できた方のやり取りが来年以降の合格に繋がって、それを一緒に喜びたいと思います。
そう新たに決意した令和3年10月29日でした。